Buonasera.
「なりたい自分」について文字にしてみる。
読み終わったあと、あなたの「なりたい自分」についても聞かせてほしい。
中学の頃から医師という職業に憧れてきた。
分かりやすく人のためになる仕事であり、身近にいた医師の姿は尊敬に値するものだった。
「サラリーマンにはなりたくない」という想いもあった。
テレビや書籍で出会う医師の姿はかっこよかった。
今になっても、小学生がプロ野球選手を見るような目で医師を見ている。
その一方で、医師をはじめとした資格職がもつ「安定」というワードに想いが及ばなかったとは言い切れない。
「医者になれば食いっぱぐれない」と考えていた自分が確かにいた。
大学時代は様々なことに実に活発に取り組んだ。
実家を離れ自由を感じた。
医学の勉強も確実にこなしながら北海道という土地で、手に届く限り自分の可能性を試し続けた。
活力みなぎる生き方をその在り方で見せてくれたアーティスト、起業家、企業家との出会いが人生の捉え方を少しずつ変えていった。
医学を離れて料理の留学へ行ったのは、彼らに憧れた私が起こした「なりたい自分」への変革の1歩目だったのかもしれない。
彼らとの交流が、料理をしたい、自分の店を持ちたいという幼い頃からの夢を思い出させてくれた。
そんな一見充実した日々の中にも常に「満たされない」という想いが心の奥底にあった。
「何かが違う」
中学時代から抱いていたこの感情が消えることはなかった。
留学から帰ってきてもまだ「何か違う」という想いは消えなかった。
むしろ大きくなっていたかもしれない。
原因は中学時代からの、自分が医学部を目指していて、医学部生であり、これから医師になる人間であるという認識にあったと思う。
いつからか、自分の将来得られる安定した属性に依存してしまい、本当に自分が核の部分で求めていることが聞こえなくなっていた。
なりたい自分は、いつでも分からなくなる。
他者の評価や目指すもののイメージで認識は曲げられてしまう。
なりたい自分は、いなくなったわけではない。
誰の評価も気にせず夢中になったあの頃で、気づいてくれる日を待っている。
自分にすら縛られない自分。
それが私の、なりたい自分の姿。
あなたの「なりたい自分」はどんな姿をしているだろう。
Buona serata.
I can't really explain it
I haven't got the words
It's a feeling that you can't control
I suppose it's like forgetting, losing who you are
And at the same time something makes you whole
It's like that there's a music playing in your ear
And I'm listening, and I'm listening and then I disappear
And then I feel a change
Like a fire deep inside
Something bursting me wide open impossible to hide
And suddenly I'm flying, flying like a bird
Like electricity, electricity
Sparks inside of me
And I'm free I'm free