Buongiorno.
「会社経営とは『五人に対する使命と責任』を果たすための活動」
(坂本光司「日本でいちばん大切にしたい会社」より)
立ち上げから代表を務めている組織は、4年目に入っている。
これまで周囲の方々のおかげでいろんなことをやらせていただいたが、立ち上げのときからの「学生団体ではない」という意志は変わらない。
医学部で組織の立ち上げや運営について学ぶことはなく、周囲の医療者にもその経験がある人はほとんどいない。
近道は、知らない。
挑みながらも前例や先輩方に学んでいくことで視界が開けてくるのではないかと、未熟ながら直感している。
冒頭に紹介した本では会社を経営するにあたって使命と責任を果たすべき五人について、
1.社員と家族を幸せにする
2.外注先・下請企業の社員を幸せにする
3.顧客を幸せにする
4.地域社会を幸せにし、活性化させる
5.自然に生まれる株主(出資者)の幸せ
この順番が肝要と述べられる。
小さな組織経営と呼んでもいいものをやってきたけれど、恥ずかしながら何も知らずに、想いだけで動いていた。
1番始めに幸せにするべきは一緒に動いてくれる人だったのだと、反省しながらもまだまだ上手くできない時期にいる。
良いものをつくるためには、良いものを知っている必要があると思う。
前例が標識やコンパスになって、次に進む方向が分かることは多い。
あまりに無意識に経験を頼るもんだから、いざ全く新しいことをしようと思うとどうしていいか分からなくなるのは、よくあること。
より良い医療を提供しようとすれば、その方向性に似た前例や論文を探すものだろう。
まず取り組む分野の前例を学ぶことで、不格好であろうと前に進めるようになるはず。
わからないことがある。
こんなに幸せなことはない。
Buona giornata.