現代の食医 食べて飲んで生きる毎日

長野県で料理人/医者をしています。フィレンツェで料理人してました。

馴染む。成長を成長として認めて。

Da quanto tempo!

久々の投稿になりました、くわっちです。

なぜならこの2週間、書く時間がなかったから。

仕事が23時に終わって毎日、シェフやら日本人の料理人たちと飲んでたから…。(しょうもない言い訳)

これでもやっていけるんだなーと気づくことができたけど、

文章書く時間が無くなるのはイヤだ。

というわけで久々のんびり文章を書いて心を整えます。

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Genovaの中央市場、Firenzeのよりよっぽど良いmolto bello

 

留学を始めてから、きっと何回か

「慣れてきたな」

って感じる瞬間があるんだと思います。

実際にすでに何回かありました。

1回目は来てから1~2週間して

「海外に自分がいることに慣れてきたな」

2回目は1ヶ月くらいして

「毎日新しいことに出会ってる自分に慣れてきたな」

3回目が3ヶ月目過ぎくらい、レストランインターンが始まって

「レストランに通って毎日仕事している自分に慣れてきたな」

4回目、今ココ

「イタリア語ある程度いけるし、イタリアにいる自分に慣れてきたな」

これが慣れる→馴染むって感覚なんです。

 

ブログを書いてなかった2週間ほど。

いろんなことがあったんですが、

ナポリよりさらに南への旅は特に壮絶でした(これについては次回書きます)。

非日常の盛り合わせみたいな旅でしたが、

自分のイタリアにおけるコミュニケーション能力に自信が持てたからこそ

1人で南に行けたし、

大変な思いをしたけど目的は全て達成できた。

ここのところはインターン先のレストランでなんとなく会話ができて、

周りが僕がいることを認め始めてくれてる感じがしてる。

4ヶ月ずっとずっと宙に浮いてた足元は、

少しずつイタリアの地に向かって降りてきて、

ついに足が着きそうな…とかよく分からない表現だけど、

いまもう少しで日本の頃と同じような日常といえるものを創れる気がしてます。

 

たとえば、まったくできなかったイタリア語がある程度できるようになったこと。

たとえば、ひとつも経験がなかったキッチン仕事は、

超忙しいとかじゃなければランチで前菜とドルチェ1人で回すことができる感覚があること。

たとえば、海外で1人なんて考えられなかった僕が

今では自由にどこでも1人で行けるようになったこと。

 

まだまだできることは無限にあるし、

自由に動けるようになってきたからこそ試されることになるんだろうけど、

まずは成長していることを認めてあげようかな、なんて週末です。

 

ここで地に足がついて根を下ろすんじゃなく、

たしかに1歩踏み出して、また変化し続けていこう。

来週末はスウェーデンに行くので、今週はFirenzeでのんびり。

Buona fina settimana.