現代の食医 食べて飲んで生きる毎日

長野県で料理人/医者をしています。フィレンツェで料理人してました。

留学アンカー①:「継続は力なり」だから僕は変わり続けます。

Buongiorno.

2020年も元気に働いてます、くわっちです!
晦日はFirenzeの街で飲み明かし、

元旦はFirenzeにいながらおせちをたらふくいただいておりました。

おせちと紅白、これにガキ使と神社への初詣が乗っかれば年越しとしては申し分ないんだけどナァ。

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年越しちゃったそば

年が変わり、Firenzeの生活も一区切り。

レストランの忙しい時期が過ぎ去って仕事も一区切り。

留学についてここでアンカーを降ろし、ふり返ってみます。

 

9月

21日にイタリア着。

Dionとのシェアルーム生活開始。

学校生活が開始。

いつものBARに通い始める。

言語も料理実習もバス、トラムに乗ることも全部初めて。

緊張してたのか2周目に体調崩す。

 

10月

学校に通う生活に慣れてきた。

言語はいまだ不自由なので「不用意に話しかける」をテーマにがんばって話す。

日本人との新しい出会いに恵まれて生活の選択肢が増える。

インターンレストランが決まらない。

 

11月

2週間後に家がなくなる生活の危機、怒濤の家探し。

トビタテ生と逢うチャンスが2回ほど。

家見つかるも2週間の空白発生。

日本人のご縁で2週間だけ住まわせてもらえることになる。

学校の仲間に連れられて行ったIl Guscioにビビッと来てインターン先決定。

Dionとのシェアルーム生活終了。

1週間前に決めてパリ、イギリス(ロンドンとケンブリッジの旅へ。

レストランインターン開始。「何もできない」からのスタート。

 

12月

1日から今の新しい家へ。

レストランでは新しいことの連続。

失敗して、そのたび考えて。

何度も何度も自分の性格、行き先をふり返る。

新しい家に僕より前に住んでいた日本人との出会いでネットワーク拡大。

Napoliでこうへいと日本に帰ったら店をやる話、本を書く話。

Natale(クリスマス)、Capodanno(年越し)に向けレストラン忙しくなる。

忙しければ触れるチャンスが増えて、失敗も増えるけど成功も増える。

Birreriaに1人で通ってたことがきっかけでLuigiやPietroと飲みに行く機会が増える。

小さい部屋から大きい部屋に移る。

憧れのBraへ。

年越しは20時から6時まで飲み明かす。

 

1月

お正月は2週間泊めていただいていたお宅で日本人らしい年越し。

店の体制がちょっと変わりやれることが増えてきた。

この生活を次のステップへ動かすことを考え始める。現れたチャンスを掴む心構えとチャンスが現れる可能性を増やす努力。(←今ココ)

 

 

 

しんどいな、てなった時。

日本人と話すことでほぐれることもあった。

一方で、日本人と不用意に関わりすぎることに違和感をもった。

青鹿毛の香りで日本を想い出し、心が落ち着いた。

一方で、酒を自分を慰める手段にすることに待ったをかけた。

尾崎を聴いてふと部屋で涙することもあった。

日本でも落ち着く環境である映画館を試してみて、やはり落ち着けるという発見があった。

9月から通い続けたBARは自分の居場所になっていて、

Andrea、Elvis、Silvia、Rafaella、Marco、Maurilioと話すと、

レストランインターンやイタリア生活の新しい刺激で揺らいだ自分が、

軸を取り戻すことに気づいた。

結局、自分は純粋な刺激を求めていることを知った。

ふと気を抜けば退屈する自分はイタリアに来ても変わっていなかった。

 

 

 

また退屈してる。

このままこのペースでイタリアで生きていくことはできる。

(ありがたいことに奨学金もらえてるし親からの支援もあるからね)

でも、「そうじゃないだろ?」って自分が言う。

結局なにも「このままでいい」ことはない。

「何もかも違う」んだから。

正しいことなんて今ここにはない。

自分の暮らしすら、存在すら違う。

変わっていく努力を続けた先の世界を観に行きたい。

 

 

 

「継続は力なり」

 

 

 

ずっと悩まされた。

僕にとっては残酷な日本語だった。

考え続けた。

去年だったか、言葉が見つかった。

 

 

 

 

僕は「変わり続けること」を継続している。

 

 

 

 

言い訳だと言う人もいるかもしれないけど。

こう自分に言葉をあげたら、急に世界が開けた。

今年もまた変わり続けます。

帰国して僕の中に変わらない部分を見つけたら「〇〇は変わってないね」って言ってあげてください。

なんかそれはそれで、安心します。

 

Buon giorno, buon anno.

良い一日、そして良い一年を。