現代の食医 食べて飲んで生きる毎日

長野県で料理人/医者をしています。フィレンツェで料理人してました。

留学になんか行かなくたって

Buonasera.

Roma行きの電車が175分遅れになったところです、くわっちです。しんど!

今週は月曜から仕事の後に毎日飲んでました!しんど!

 

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さて、僕が書きたかったテーマの1つです。

「留学に行く」という選択について。

 

 

 

留学に来てよかったか?

 

 

 

Certo.

もちろんよかったです。

ここまでの約4ヶ月ですら、

ここでしか経験できなかったことだらけでした。

少なくとも2年前は休学してまで留学に行くなんて「いつか」の話だったけど、

こうしてフィレンツェで生活しているなんて、

未来は分からないもんです。

 

 

 

一方で周りを見ていて、

「海外じゃなくて日本で経験できたことがあるんじゃないか」

「日本でも新しい環境を探せば見つけられたんじゃないか」

「本当にその選択はベストか」

と思うことがあります。

その度、自分に同じ疑問をぶつけます。

 

 

 

 

 

日本に居ては経験できないことが待っている。

 

 

 

 

 

留学を言い表せているんじゃないかな。

たくさんの経験が「待って」います。

経験のほうがやってくるわけじゃないんです。

これ実は、日本に居たって同じこと。

今の環境/自分を変える、は

海外に出なくたってできること。

日本でも可能性が、経験が、

至るところであなたを「待って」いる。

それについて考えるのもあなた。

探しに行くのもあなた。

選択するのもあなた。

掴みに行くのもあなた。

 

 

 

もちろん海外に行くことで

日本とまったく異なる環境に身を置くので、

黙っていても刺激はいっぱいあります。

そのたくさんの刺激を

「あー、すごい刺激」

って漫然と受けるのも1つ。

刺激の中にチャンスを探し、掴み、

行きたい道を拓いていくのも1つ。

後者を4ヶ月繰り返し続けています。

こっちに来て見えた留学生活の落とし穴が

数ヶ月経てば海外での生活の中に「いつもの暮らし」ができ上がってしまうこと。

気づけば日本とやってること変わらない、

なんてことよくあります。

 

 

留学になんか行かなくたって。

日本でたくさんの経験をしてきました。

留学になんか行ってなくたって。

日本にはすごい同年代たちがいました。

留学になんか行けなくたって。

あなたがどんな人間になるかを選ぶのはあなた自身。

留学というただの手段はあなたを変えてくれるわけではない。

 

 

留学に憧れているあなたも。

留学しているあなたも。

留学を経験したあなたも。

なぜ留学して、

どうやって機会を得て、

何者になるのか。

 

経験を受け止め、消化し、栄養にして次へ運用する準備ができているかが問題なんだと思います。

僕は留学に来て本当によかったと思うし、

同時にもっともっと先を見据えてから来れていれば、

さらに今が違ったかもしれないとも思う。

今の僕に八艘飛びなんてできやしない。

飛ぶ準備と練習を重ねてきた人が次へ次へ飛んでいける。

この環境をまだまだ活かし切れてない、

不自由さを感じている自分はまだまだです。

 

実際のケースとして記したかったこと思い出した。

今週の月曜日、実は深く悩みました。

今の環境をこのままにしていてもいいのかと。

具体的に言うと「店を変える」ことについて考えていました。

そして答えを出し実行してみました。

いつも10時半出勤のところを、

30分早めて10時に行くことにしました。

「10時半に来る人」から

「10時に来る人」になってみようって。

火曜日から、僕は10時に来る人になりました。

そうしたら僕がやるべきことは30分早めに始められます。

すると単純に言えば30分早く終わるので、

手が空きます。

「10時半に来る人」だった頃には他の人がやっていたことを手が空いた僕ができるようになりました。

店を変えなくたって「10時に来る人」になるだけで、新しい景色を見ることができたわけです。

まず変えるのは環境じゃなくて、

自分自身だった。

まだまだ今の場所でできることがあるって話です。

 

日々反省、日々精進。

これからも自分の言葉で綴っていきます。

Buona serata.