現代の食医 食べて飲んで生きる毎日

長野県で料理人/医者をしています。フィレンツェで料理人してました。

覚悟を決めた

Buonasera!

就職活動真っ只中、病院見学で各地を回っております。

コロナ禍においても受け入れていただけることに感謝です。

病院見学するたびに「はやくお医者さんなりたい」て思います。

読んでくれている同年代のみなさんには「マスク外して、誰がいたかも分からない場所で、大人数でドンチャンするのは今はやめとこう」とお伝えしたい!

 

今日は「覚悟決まったよ」っていう話。

食事から健康になる世の中を医師の立場から実現していく。

ずっと言葉にしてきたことを、焦らず時間をかけてやっていく覚悟が決まりました。

 

2月に始まったMakers University。

同期のみんなが各々自分の事業に熱いし、現にめっちゃ進んでるその姿に、憧れ、焦り、たくさんの予定を入れて、自分の時間がなくなりました。

3月〜4月にかけて、いろんなお声がかかり「求められるの、嬉しい!」てなってた僕。

未経験なことに浮き足立って、自分の時間がなくなりました。

4月中旬、広がりすぎた頭の中のどこから手をつければよいのか分からず、画面や紙の前で思考停止し、人との連絡に追われ、自分の時間がなくなりました。

 

アウトプットだけを繰り返しすぎた25歳は、頭をひねっても心の泉が干上がって、何も出てこなくなりました。

自分の心の異変に気づけず、癒やす時間を取らず、「心の声を聞く」なんて言葉だけが空回りして、ガソリン空っぽのクルマを手で押しながら「おれ前に進んでるわ」とか思ってたわけです。

ガソリンが入ってないクルマはいつもより軽いんだな?

 

大切にしてきた「醸鹿 KamoshiKa」も変化し始めて、クラウドファンディングでいただいたお金を使って「法人にする」という空虚に目的化した手段に向かって必死に走っていた僕。

何がなんだか分からなくなって、他人の目が気になって、もっと自分が分からなくなって。

ひょんなきっかけで醸鹿をもう一歩進めようと(ガソリン空っぽなのに!)した瞬間に気づきました。

 

「枯れてる今の自分からは、満足できるものが何も出て来ない」

 

自分の意見が出てこないことに気づいたのが立ち止まれた大きなきっかけだと思います。

自分が今どこにいるか分からなくなってるから、自分の意見も出てこない。

「ああ、いいですね」と思考停止した頭で返事する自分がいました。

一回立ち止まると、話だけがいろんなところに広がって、何ひとつ進んでいないことに気づきました。

調子にのったんだなー。

 

長野県で数日過ごし、札幌で自分が起こしている物事を外から眺めることができたおかげで、

「円を大きくするんじゃなくて、円の中にしっかり留まろう」

と覚悟が決まりました。

「誰かを追いかけるスピードじゃなくて、自分のスピードで行くことにしよう」

と覚悟が決まりました。

動かない、早く行かない、と決めることも時に勇敢な決断の1つであることを学びました。

積極的にスピードを落とすことにします。(そもそもスピードは出てなかった)

いまの僕が人生のこのタイミングですべきことは、他人に憧れて追いかけてきたことでは無かったからです。

純粋に醸鹿を起こした頃の動機は、他人に憧れてではなかったからです。

 

心の中にずっと残っている言葉が、戻ってくる指針になりました。

・医師になりたい

・医師として

・食事から健康な世の中をつくる

・子どもを幸せにする

・表現として

・熱狂できる人たちと

・自分のお店があったら、かっこいいなあ

 

お金は必要だけど、簡単に目的化してしまうことも学びました。

健康、健康と唱える自分はお金で頭がいっぱいになって、健康を失ってしまっていたわけです。

 

覚悟は決まりました。

自分のペースで、進み続けよう。

「うんと心の財産を殖やす」、そんなフェーズに入ります。

そしていっぱい書くぞ。

Buona serata!