現代の食医 食べて飲んで生きる毎日

長野県で料理人/医者をしています。フィレンツェで料理人してました。

考える「地域医療」の姿

Buonasera.

 

地域医療とは何かと考えたときに、それは「地域において医療が回るようにシステムを構築する」と言うこととは異なるベクトルのものがあると考える。

 

僕は朝、ランニングをする。

町中を、郊外を走る。

走ると気づく。

高校生が電車を降りてくる時間とか、高齢者が歩いている場所とか、なんとなくある朝の集まりとか。

これを医師である僕が把握することが「地域医療」につながっていくと思う。

だから、僕のランニングは「地域医療」になる

 

地域に同年代が集まる場所がないようだったので「20代の会」をつくった。

これは人と人が関わる機会をつくったということで、関係性構築はお互いを支える力になりうると考えてのこと。

これから20代が地域の上の世代の技を継承していく機会もつくりたいと思っている。

名目は技の継承だけれど、そこにはやはり「関わり」の創造がある。

札幌でやりきれなかった「地域にセーフティネットを張る」ということが一貫した哲学になる。

だから「20代の会」も「地域医療」になる

 

人を想う気持ちがあれば、地域医療はすべて無手勝流でないだろうか。

答えのない問いなので、どれも答えになりうるし、それは批判とか少人数で頭をひねっていないで、とりあえず議論の場に挙げればいいのだろう。

 

Buona serata.