現代の食医 食べて飲んで生きる毎日

長野県で料理人/医者をしています。フィレンツェで料理人してました。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

うんと早めの病院見学のススメ

Buonasera. お給料をいただき働くことで見えてくる世界があるはず。 医師として1ヶ月の対価を得ることで医療者の働き方を知ることができるはず。 「早く知ってみたい」 その気持ちが半年後の卒業への気持ちを駆り立てる。 最終学年としての病院採用試験が全…

〇〇主義の雲の下

Buongiorno. あっという間に東京での1回目の平日が過ぎ去った。 このスピード感こそ、この場所の持つ力なんだろう。 これを体感したくてやってきたのだ。 自分の時間と体力には上限があるはずだが、周りのスピード感に乗せられて、不思議と力が湧いてくる。 …

人と会うこと

Buongiorno. 他人との関わりの中でしか、人は変われない。 2016.4.13 プレゼンテーションより 人と会うことについて話していたら、ふと2年生の時にサークルでプレゼンした内容を思い出した。 対面で会うだけでなく、本や映画や美術など作品もまた人との出会…

動かなかった1ヶ月で分かったこと

Buongirorno. Nothing ventured, nothing gained. (William Shakespeare) 実践の中に答えがある。 動かないでいれば何も起きない。 果たしてこの意味を理解できたのは、何もしないと決めた1ヶ月があったからだ。 「これからのために、今は何もしない」という…

理想の姿を描く

Buonasera. イタリアの話をすると、あの頃自分が最も自分らしくいられたという感覚を覚える。 朝起きて厨房に行き、仕込をして昼営業。 家に帰って仕込をして夜営業。 終わったら友人と飲んで日付が過ぎてから家に帰る。 休みの日にはいろんな場所に出かけて…

お金の捉え方

Buonasera. 環境を変えることで、人の成長速度は確かに変わる。 北海道でできなかったことが、東京でならできる。 東京でできなかったことが、北海道でならできる。 今なら自信を持って答えられる、どちらも真だ。 日本の教育にはお金について学ぶシーンがな…

やらない理由

Buongiorno. 新しい生活への不安が、日常のペースと行動範囲を制限する。 住まいが変わる、仕事が変わる、家族が増える…。 やりたいことはあったはず。 今はもう思い出すこともできない、 というわけでもない。 思い出せるはずだとどこかで感じている。 直視…

「〇〇したい」の源泉

Buonasera.イタリア流の挨拶が、あの頃の自由でいた私自身を思い出させる。 カフェでエスプレッソを飲み干し学校へ向かう。 奨学金をもらっての生活だったが、安定した収入の仕組みをつくれば再びその生活に入れると確信している。 「〇〇したい」という望み…

医学生についての自虐的考察

Buongiorno. 医学生についての自虐的考察。 医学部に入ろうと思い立つのが中学〜高校。 その後平均的には現役か1〜2浪を経て進学を果たすのが18〜20歳。 周囲の勤勉さと要領の良さに揉まれながら、6年間の勉強を終え、国家試験をクリアして医師になるのが24…

地面に縛り付けられた自分自身のイメージ

Buonasera. ストレスの無い日々には終わりが訪れる。 突然降りかかった身体の疲れと精神的負荷によって均衡が崩れた。 どこかストレスを求めていた節もある。 心地よい。 そろそろ立ち上がれということだろうか。 そのまま泥にまみれ続けておけという声も聞…

働くこと26

Buongiorno. 誕生日会は、自分から開くのが丸いらしい。 招かれると祝われ慣れてなくて萎縮してしまうが、自宅など知っている場所で開けばそれだけで居心地がいいし、「祝われる」が主体的に望んだ行為になる。 来てくれた人が、一緒に楽しんでくれるのが素…

上昇志向と焦りは違う。現代を生きる私へ

Buonasera. Piacere, 26年目の私。 人それぞれに人生のペースがある。 26歳でこうして生きているという事実を上下の比較無しに受け止めてあげられるように。 上昇志向と焦りは異なるものだ。 たしかにこの1ヶ月、内側の力を磨き続けてきた。 ブログを書いて…

疲労、空腹、貧困

Buonasera. 疲労、空腹、貧困。 3拍子揃った困窮。 困窮と惨めさが視野を狭める。 空腹が追い打ちをかけるように思考を制限し、苛立ちや焦り、無力感の回路を回しはじめる。 困窮は口にするものを制限し、その選択肢の限定が灰色の毎日がこれから永遠に続く…

認識の底に横たわるもの

Buonasera. 焚き火、BBQ、コーヒー。 故きを温め新しきを知る。 この私の認識の根底に、何が横たわっているだろう。 いま見えている水平線は世の中の全てではないし、その水平線は完全なところでは誰とも共有しきれない。 ある当たり前がある。 正常、時に健…

もう少し、いやまだまだ

Buongiorno. 学生だからこそできることってある。 部活して、自転車の後ろに彼女乗せて、ファミレスで笑ってるだけのあの頃「画に描いたような」高校生活。 今はどんな「画に描いたような」学生生活があるんだろう。 大人や周囲に振り回されて、ある一つのこ…

性別の話、その前に。

Buongiorno. 叩かれやすい話題と無視されやすい話題。 社会的に決定される「叩くべき」「叩かざるべき」の判断。 とにもかくにも性別絡みの話をしづらいこの世の中。 なぜだ。 この世の中は性別が存在して成立しているんじゃないのか。 算数や、理科や、国語…

生きている実感

Buongiorno. 全身全霊の読書の中に克己の機会があることを知る。 追い込むような運動やハードワークだけが己を乗り越える機会だと勘違いをしていたようだ。 ※今回の内容は生物に関する描写に遠慮をしなかったので、読んで気分が悪くなる方もいらっしゃるかも…

目覚めの予感

Buonasera. 約12時間の睡眠から目覚め、1週間の旅の疲れを感じる。 たしかに身体は疲れていたらしい。 26も近づくこの頃に、私自身が目覚めようとするのと呼応するように、同年代の中に目覚めを感じる。 もがき苦しみ、かつての自分を受け入れ吸収し、乗り越…

問題行動の分析②

Buongiorno.富士山の6合目にてご来光をみる。 同じ太陽なのに違うように感じるのは、きっと人間だけだ。 前回に引き続き、かつての問題行動の分析を。 ・人前で大きな声で叫ぶ ・感情を爆発させる ・ものを蹴り飛ばす 制御不能に陥った小学校の私が起こした…

問題行動の分析①

Buonasera.かつて経験した「制御不能」状態についての分析に取り組んでみる。 普段は絶対にやらないような行動をとってしまう。 他人を物理的に傷つけたり、言葉で攻撃したり、人前で涙が止まらなくなったり、人によってその表出は異なるのだろう。 言葉を変…

変身願望

Buonasera.遊ぶときは遊ぶ。 働くときは働く。 休むときは休む。 労働によって得られる生きる力は計りしれないが、働くために生まれてきたのではないと思う。 夢の国での気づきを。 大人になって訪れると見え方が随分と違う。 経済があってはじめてこの装置…

専門とは何か

Buongiorno. 早朝の神社でラジオ体操。 地域がみえてよそ者がスッと溶けていける、地域の人間が外との関わりを持てる、結界の出入り口みたいな場所になりそう。 根が内向的で簡単に関わりをつくれない人間だからこそ、そういう場所をつくれると思う。 専門と…

書いたものに価値がある、という自負

Buongiorno. 病院の採用試験にて、800字の小論文を書いた。 「コロナ禍で得た経験・見聞から医師になる人間として学んだことと今後の目標」的なテーマだった。 時間と頭を使って生み出した文章には価値があるので保存して残したい。 記憶が新しいうちにまと…

木に醤油とみりんが染みついた香り

Buongiorno. 「急いで芯を見つけようとはしていないね」と声をかけていただいた。 自己分析に用いるジョハリの窓の分類を借りれば「盲点の窓」、自分は知らないが他人は知っている自己を指摘してもらえることは一歩進むヒントになる。 コーチングという言葉…

描きたくなったら描けばいい

Buonasera.同じことを何度も書いているような気がして、頭の中の整理整頓の必要性を感じる。 今は質と量を気にせず出し続けてみる期間だ。 サウナの外気浴中にふと思い出した昔のことを記してみる。 言葉ではない形で表現すること。 憧れはいつからだろう。 …

限界に挑戦できなくなっていく

Buongiorno. 「このあとがあるから」といって、大盛り(いや、それ以上)のラーメンをほんの少しだけ残した自分自身からの気づき。 歳をとる≠若くない、なんだ。 賢しいだけの大人になることなんだ。 たくさんの物事に囲まれて時間を切り貼りし、できるだけ…

古典から古典へと巡り、自らの言葉を得る

Buongiorno. サウナで「やりすぎたな」と思った結果、眼球が上方移動して止まらなくなりました。 迷走神経反射なのかカロリックテストのようなことなのか、医学知識の不在で理解できておりません。 昨日は歴史の話をしたので、古典を学ぶことについての解釈…

現代人に、足元に刻まれた歴史は見えない

Buongiorno. 歴史を知ることの重要性を、言われてすぐに理解できなかった反省を込めて。 「サピエンス全史」(ユヴァル・ノア・ハラリ)から、人間の歴史と人類が積み重ねてきた偉業、繰り返される物事、歴史の上に乗っているにも関わらず積み重ねる誤認に意…